希望の家

劇団 : coconkukanunity
公演期間 : 2017/10/17(火)〜22(日)
劇場 : 千本桜ホール

 

観劇日 : 10/18

 

観劇の感想
 
 

進藤という男が設立した、「希望の家」という刑務所から出所してきた人たちが集団で生活する施設でおこったとある事件のお話。
事情があって犯罪を犯した者であれば、希望の家から更生していくことも出来るというのが進藤の思い。だが、事情なく犯罪を犯した者はきっとそんなことでは更生はできない。そしてその施設を外から見ている者にとってはその二者の区別はつかない。
犯罪者は悪で、刑期を終えようとも犯罪者なのであって、どんな目にあおうとそれを甘んじて受けるべき、こちらは正義なのだと信じて疑わない世間。出所者に暴力を実行してしまう、暴力の時点で自分も犯罪者で、悪に落ちているというのにそれに気がつかない。
事情があって犯罪を犯す者と正義のためにと暴力をふるう者の境目はどこにあるんだろうねぇ…。

希望の家で生活する人たちの前科について詳しく述べられることはありません。しかし一人だけ、何を犯して刑務所に入ることになったのか、本人の意思とは関係なく暴かれてしまう人がいます。
舞台上の彼は犯した罪によって置かれてしまった自分の立場に苦悩していたけど、罪自体についてはどう思っていたんだろうなぁ。

犯罪被害者とその家族、加害者とその家族、いろんなことを考えさせられました。自分が犯罪被害者となった時、加害者には死んで詫びてくれと思ったけど、その家族に対してはなにも興味がなかったなぁということを思い出したり。
更生したいと思っている出所者、加害者だった人には更生の機会は均等に与えられるべき。だけど、果たしてわたしはそれを許せるのだろうか。みたいなことを帰り道ぐるぐる考えながら帰りました。

客席と舞台の距離がとても近かったので、こんなにもシリアスな劇だと演者さん大変だったんじゃないかなー…。
いつもより近い分、ふと演者と目が合いそうになったりして緊張したりもしたけど、迫力があったしとても面白かったです。そして田中里実さんはカレモノと違ってクールなというか飄々とした役でご本人のイメージとは違いましたが良かったです。
進藤役の西村真さん、木戸役の谷澤翼さん、三田村役の鴻森久仁男さんがびしっと場を制していた感じ。大人の役者さん大事ですね。

1 件のコメント

  1. ピンバック: 浦島の子 – unknown

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